こんにちは、昭和20~40年代の古い映画が大好きな昭和男キビタンです。
10月とはいえ、けっこうな暑さに苦しんだ古鷹山登山でしたが、下山後に、もうひとつの目的地である「海上自衛隊第1術科学校」に向かいました。
ここは無料で見学に参加できます。(平日1日3回・土日祝日1日4回開催)
※古鷹山登山の模様はこちらからどうぞ↓
第1術科学校を見学
奥小路登山口のこちら↑の案内図を頼りに、「まあ海のほうに歩いて行けばいいんだろ」とぶらぶら歩いて15分、ほどなく正門前にたどり着きました↓。
金文字が格式高く感じさせます。
校内の見学については、学校のホームページをご確認ください。
見学の受付は、正門を入ってすぐの所で30分前から受付してもらえます。
名前や連絡先などを記入後、見学者用のバッチを受け取ってから、中に入ります。
私は、15時15分からの見学に参加しました。
予約不要、料金無料、所要時間1時間半。
ガイドの方が案内してくださいます。
今回は30名くらいの参加者でした。
学生のみなさんが、とても丁寧な応対で迎えてくださいました
私の想い
私自身は、今回で4度目の見学です。
私は常日頃から、広島を訪れた人にはこの第1術科学校をぜひ見学して欲しいと思っています。
平和公園や大和ミュージアムももちろん見て欲しいのですが、第1術科学校はまた違った趣きがあるからです。
明治期に海軍兵学校として設立され、明治・大正期の建物がそのまま残り、当時とほぼ変わらぬ姿でそこにある。
日本全国から集まった幾多の優秀な若者たちがここで学び、鍛えられ、戦地に送られて戦死した方も多々ある。
校内に一歩入った瞬間、時代を超えた凛とした空気を感じます。
この“空気感”が、この第1術科学校ならではなのです。
正門を入ると、右手に美しい古鷹山の勇姿が。
「大講堂」の正面入口。大正6年(1917年)建築。入校式や卒業式に使われます。
正面から入ることができるのは高貴な方のみということで、われわれは裏側の入口から入ります(笑)。
とはいえ、裏側も立派です。
石造りの講堂内は音響抜群で、マイクもいらないといいます。
ここでクラシックギターのコンサートとか聴けたら…などと思いましたが、そういうイベントはやることがあるのでしょうかね?
映画のロケなどで有名な「幹部候補生学校庁舎(旧海軍兵学校生徒館・通称赤レンガ)」明治26年(1893年)建設。
美しい校舎を前にすると、自然と背すじが伸びます。
どれほど多くの若者たちが、ここで学んだのだろう。
正面から奥をのぞくと、惚れ惚れするほど美しい通路が見えます。
「教育参考館」1936年(昭和11年)建設。
日本海軍に関する多くの資料を保存、展示する施設です。
特攻隊員の遺書は、ほんとうに胸が詰まります。
館内は、脱帽の上、写真撮影禁止となっています。
「戦艦大和主砲砲弾」。大和は、この砲弾を30キロ以上飛ばせたといいます。江田島から岩国の錦帯橋くらいの距離とのことでした。凄いですね。
広々としたグラウンド。手前に国旗掲揚台、奥には「戦艦陸奥主砲砲塔」が見えます。
1時間半の見学は、時間が足りないくらいでした。
しかし、ここにしかない“凛とした空気感”を、今回も感じることができました。
うまく言えませんが、不思議な場所です
映画「あゝ江田島 海軍兵学校物語」もおすすめ
この第1術科学校は、「るろうに剣心」や「坂の上の雲」といった、映画・ドラマの撮影地としても使われてきました。
そして、まさに海軍兵学校そのものを題材にした映画もあります。
「海軍兵学校物語 あゝ江田島」が、それです。
「海軍兵学校物語 あゝ江田島」の概要
- 昭和34年公開
- 監督/村山三男
- 原作/菊村到「あゝ江田島」
- キャスト/小林勝彦、野口啓二、本郷功次郎、三宅邦子ら
舞台は昭和17年。
日本全国から集まった学生が、厳しい規律と訓練に戸惑いながらも成長する姿を描いています。
いまとほとんど変わらぬ校内や古鷹山の姿、そして古く懐かしい江田島の町並みを見ることができます。
なによりも、海軍兵学校での生活がどのような様子だったのかがよくわかります。
戦後間もない頃の作品ですから、かなり忠実に再現されたのではないでしょうか。
「江田島精神」とか、いまはほぼ死語となっている「貴様」などといった言葉が頻繁に使われるのも時代なのでしょう。
これから学校見学に行く方、またすでに行かれた方にも、ぜひ見ていただきたい映画です。
大満足で帰路につく
学校見学を終え、バスで小用港に移動、高速船に乗って宇品港に戻りました。
なかなかハードな一日でしたが、江田島を満喫でき、大満足でした。
宇品行きの高速船(料金950円)。
美しい夕焼け。
まとめ
まとめ
- 海上自衛隊第1術科学校は訪ねる価値大いにあり
- 予約不要、無料で見学できる
- 昔と変わらぬ姿、凛とした空気感
- 映画「海軍兵学校物語 あゝ江田島」も見ておきたい
- 海上自衛隊第1術科学校ホームページ・見学案内