運転マナーに「ウインカーレバー(方向指示器)」が関係してるって、考えたことありますか?
私は友人から教えてもらうまで、考えたこともなかったです。
その友人はプロのテストドライバー、さすがに目の付け所が違います。
“あるひとつの動作”を行うだけで、運転マナーががぜん良くなる。
それは、何かというと・・・
「ウインカーレバーを握って操作する」
です。
さっそく説明してみましょう。
目次
ウインカーレバーの2種類の操作法
ウインカーレバーの操作法は、大きく二つあります。
- 指先で引っ掛ける「引っ掛け式」
- 指先で握る「つまみ式」
多くの人は、指先でチョンと掛ける「引っ掛け式」で操作するのではないかと思います。
蛍光ペンがウインカーレバーだとすると、こんな感じです↓
この方法のポイントは、手はハンドルについたままということです。
- 左折では、ハンドルを左に切りながら指先でチョンと上げる
- 右折では、ハンドルを右に切りながら指先でチョンと下げる
たしかに効率的だし、楽チンですよね。
けど、です。
これをあえて変えてみてほしいのです。
つまり、
(ウインカーレバー側の)手をいったんハンドルから離し、レバーを握って(つまんで)操作する
というふうに。
シンプルだけど、これだけで自分でも驚くほど運転マナーが良くなります!
何が良くなるのか?
私が感じる「良くなる点」は、次のような点です。
- 運転が丁寧になる
- 心が落ち着く
- 周辺に注意がまわる
- 視野が広がる
運転が丁寧になる
「引っ掛け式」はハンドルを握ったまま操作しますから、楽だし効率的です。
それだけ「素早い操作」が可能に。
しかし反面、パッパッと運転が荒っぽくなる可能性も出てきます。
それに比べて、「つまみ式」では、一度ハンドルから手を離さなければなりません。
それだけ時間がかかる。
しかし、だからこそ、レバーを「握る」「動かす」といったひとつひとつの動作を分けて行うような感覚があり、“丁寧に運転している感”が出てくるのです。
心が落ち着く
「つまみ式」で運転するには、それを意識しておく必要があります。
私も意識していなかったら、たいてい「引っ掛け式」になっています。
意識することで、(いま自分は安全運転できているな)と思えます。
焦った感覚は消え、スーッと気持ちが落ち着く感覚に変わる。
なんとなく、呼吸も穏やかになるような気さえしますよ。
周辺に注意がまわる
時間がかかるぶん、車の周辺の状況に注意が向きやすくなります。
バックミラー、サイドミラーにも、落ち着いて目が向きやすいです。
視野が広がる
私の感覚では、路面が広く見える気がします。(私だけかもしれませんが)
それだけ視野が広くなり、落ち着きが出てくるのでしょうね。
穏やかな運転は穏やかな心につながる
ゆったりと落ち着いた運転をすることで、心もゆったりと落ち着いてくるから不思議です。
よく「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ」といいますが、「心穏やかだから運転マナーが良いのではない、運転マナーが良いから心穏やかになるのだ」ともいえそうです。
いずれにせよ、車の運転は精神状態がはっきりとあらわれますね。
さらに良いことには、運転を終えて車から降りたあとも心穏やかに過ごせます。
たったウインカーレバーを握るようにしただけで。
まとめ
今回は運転マナーの劇的改善法、「ウインカーレバーを握る」について書いてみました。
ウインカーレバーを握って操作すると良い理由
- 時間がかかるぶん運転が丁寧になる
- 心が落ち着いて視野が広がる
- 車から降りても心穏やかでいられる
全員に当てはまるかはわかりませんが、私と同じように感じる人も少なくないはず。
運転が好きな方、逆に運転に自信がない方、運転マナーをよく注意される方など、ぜひ試してみてほしいと思います。
付記
蛇足ながら、最近ニュースでよく見る「煽り運転」は、突然割り込んだとか、割り込ませなかったとかで、トラブるケースが多いらしいです。
「ウインカーレバーを握る」運転は、そんなトラブルからも守ってくれるかもしれませんね。