双眼鏡には、接眼レンズにはめる「接眼キャップ」と、対物レンズにはめる「対物キャップ」の、二種類のキャップが付いています。
このうち「対物キャップ」は、双眼鏡に固定して使えるタイプがおすすめです。
理由は、2つ。
固定タイプのキャップにすべき理由
- 紛失防止
- 咄嗟の動きに対応できる
細かい話になりますが、けっこう重要なことだと思うんですよ、これ。
「対物キャップ」は対物レンズのキャップ
「接眼キャップ」「対物キャップ」とは、これです↓
このように対物レンズを保護するのが「対物キャップ」で、接眼レンズを保護するのが「接眼キャップ」です。
「対物キャップ」の2つのタイプ
で、今回は「対物キャップ」についてなのですが、これにも大きく2つのタイプがあります。
これは当初、私もよく知りませんでした。
後に2つのタイプを使ってみて、使いやすさが全然違うことを知りました。
2つのタイプとは、
- 双眼鏡に固定されている「固定タイプ」
- 双眼鏡から独立している「セパレートタイプ」
です。
前回書いたように、私は「ニコンモナーク7(8×30)」という双眼鏡を長年愛用しています。
(※現在、「モナーク7」は「旧製品」となっており、「モナークM7」になっています)
この双眼鏡には、最初から「固定タイプ」が付いていました。
こちらをご覧ください↓
こんなふうに、「固定タイプ」は矢印の部分で双眼鏡とキャップがつながっています。
これに対し、「セパレートタイプ」は矢印の部分がありません。
固定タイプにすべき2つの理由
固定タイプにすべき2つの理由を、もう一度確認しましょう。
固定タイプのキャップにすべき理由
- 紛失防止
- 咄嗟の動きに対応できる
1.紛失防止
これはもう、説明するまでもありませんね。
セパレートタイプだと、外したあとどこにいくかわかりません。
その都度ポケットなどにきちんと入れればよいのですが、ついうっかり失くしてしまいがちです。
「双眼鏡 キャップ」でググると、関連ワードに「紛失」「紛失防止」「なくした」などと出てきますから、それだけ失くしてしまう人が多いということでしょう。
その点、固定タイプであれば、双眼鏡に付けっぱなしですから、どうやっても失くしようがない!
これは、余計なストレスや出費を防ぐ上でも、重要なポイントだと思います。
2.咄嗟の動きに対応できる
今回、私が一番言いたいのがこの点です。
特に、バードウォッチングでの使用を考えている場合には“マスト”と言っていいのではないでしょうか。
どういうことかというと・・・
バードウォッチングの場合、「あっ、あそこにいる!」と野鳥を見つけることが多いです。
そのときすぐに双眼鏡を構えて視界に捉えなければ、次の瞬間には鳥がどこかに行ってしまいかねません。
大切なのは、スピード。
そんなときに、セパレートタイプのキャップをひとつずつ外して、ポケットにしまって・・などとやっている暇はないのです。
固定タイプの対物キャップなら、双眼鏡を構えると同時に、指でパッと外すことができます。
なにせ双眼鏡に付きっぱなしですから、落とす心配もまったく要りません。
この時間の差は、かなり大きいです。
あそこにいる!
パッ!(と外す)
この素早い動きは、固定タイプじゃないと無理。
もっとも、セパレートタイプでもはじめからキャップを外しておけばいいわけですが、つい付け忘れてレンズを傷付けてしまうかもしれません。
その意味でも、気兼ねなく使える固定タイプの対物キャップがやはりおすすめです。
まとめ
以上、キビタン流の双眼鏡キャップ論でした。
まとめ
- 双眼鏡の対物キャップは「固定タイプ」がおすすめ
- 理由1・紛失防止になるから
- 理由2・咄嗟の動きに対応できるから
これから双眼鏡の購入を考えている方は、「付属のキャップがどういうタイプか」も、ぜひ考慮に入れてみてくださいね。
では、また!
レンズのメンテナンスには、私はこちらを愛用しています↓
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