新進気鋭のシンガーソングライター・森大翔(もり・やまと)さんのライブに行って来た。
そして、圧倒的なギターテクニックに度肝を抜かれた。
インスタやYouTubeで見ていたものの、想像を遥かに超えていた。
「これは凄いもん見てしまった」というのが率直な感想だ。
長年ギターの弾き語りが好きで、自分も弾き語リストの端くれのつもりでいたけれど、
いままで見聞きしてきた弾き語りとまったく違う。
これまでの“弾き語り”の観念を根底からくつがえすような勢いだ。
くり返すけど、ぼくもそれなりにギターはやってる(特にアコギ)。
ギターを愛する者から見て、森大翔はありとあらゆるテクニックをこれでもかと言わんばかりに詰め込んでいた。
いや詰め込むというより、溢れ出ていた。
それほど、彼のなかでは、表現者として抑えきれないものがほとばしっているのだろう。
あれほどのテクニックを独学で身につけたなんて、にわかには信じられない。
もちろん、歌声も実にさわやかで、若者らしく、ステキだ。
そして、あの独特の動き。
足をクネクネさせながらの滑るような動きはパントマイムなどでよく使われるが、サラリとやってのけている。
どこで覚えたん?
さらに驚いたのは、MC。
聴衆のほとんどが彼より(かなり)年上に見えたが、そんな客席を温かく包むようなトークは、まさしく「おばさん(おじさん)キラー」だ。
途中、突然アンプが壊れるというハプニングにもうろたえることなく(すくなくともそう見えた)、むしろ即興のネタにして盛り上げていた。
恐るべし、森大翔。
ちなみに彼、なんと若干21歳だというからこれもびっくりだ。
とにかく、何もかもが驚きの連続で、気づけばぼくも身体でリズムを刻み、ニンマリは止まらず、幸せ感でいっぱいになっていた。
こんな人、どっから出てきたの!?
と思いきや、なんと北海道は知床半島・羅臼町出身だというじゃないですか。
「子どもの頃から昆布削ってました」とのこと。
なるほど。
あのパワフルでお洒落なリズムのなかにも、どこか懐かしい香りがしてくるのは、知床の海と山がその源泉にあるからなんだろう。
かつて知床の山々を死ぬような思いで縦走したぼくは、余計に親しみを感じてしまう。
とにかく、とんでもない逸材が出てきたな、というのが素直な印象。
ぜひ、日本に限らず、世界で大活躍して欲しい。
いや、すでにギターの大会で世界チャンピオンになっているから、それは当然なんだろうね。
いやー、楽しみだ!
まだ生ライブを見たことがない人は、絶対に早く見ておいたほうがいい。
「凄いもん見てしまった」と思うこと間違いなしですよ。